不登校になりかけた頃クラスメイト母に「学校は休むのに習い事は行くんだね」と言われたことが忘れられません。

た、体調良くなったから・・・
(と、答えた)
その後不登校になり、息子はあまり外出をしなくなり、
私の中には「外出してたら何を言われるかわからない」という思いが足枷のようにずっと残ることに。
そんなふうに「学校行ってないのに外出してもいいの?」と悩んでいるすべての不登校親子に向けて
「外出できるなら外の空気を吸おう!」と声を大にして言いたい。



外出できるなんて
イイことでしかない!
あのとき言われた一言で3年無駄にして、こんな無駄な時間をあなたに送ってもらいたくないと思う私が
お子さんが「行ってみたいかも」とポツリと言ったときの注意点を書いていきますね♪
親が注意すべき【周りの目とサイン】


気になる周りの目
親が注意すべき点1つ目はズバリ「周りを気にしないこと」です。
以前学校を休んで外出していたときに言われた言葉が、ずっと心の奥に突き刺さってどうしても抜けませんでした。
また、同じ習い事に通っていた不登校の子が周りの子から「なんで学校来ないのにここには来るんだよ!」って言われていたのも「外出をする」ことの足枷になっています。
息子が外に行きたがらないのを心のどこかで「ホッと」している自分がいる気がする。



親がこんなんじゃダメですよね
注意すべき点2つ目は外に行ける子は素晴らしいってこと。
ちょっとでも外に興味を持つ態度をとるなど、外出に対する興味を示すサインを見逃さないでください!
周りの目の対処方法【親の場合】
これはメンタルの問題が一番大きいのでこれを読んでいる親御さんの気持ちが一番大事です。
- 気にしない
- 出会わないことを願う
❶が難しいことは承知しています。私も無理なんです。気になっちゃうタチなので。
でもそこをあえて言います。「気にしないこと」が一番いいんです。
思われている気がする
「なんで学校行ってないのに外出しているの?」と相手に思われている気がするのは、言われていないんです。
相手の裏を読めるのはすごいスキルだけど、ここは気にしないようにしましょう。
言われてしまった場合は
「なんで学校行ってるのに外出しているの?」と言われた場合は、にこやかに「そうなんですよね〜」と言ってスルーして、その後その人とはガチで距離をとりましょう。
価値観の合わない人とは距離をとるに限ります!
親が気になる周りの目は、自分のメンタルとうまく付き合って気にしない努力をしましょう。
ここは子供のために親が一番頑張るところです!一緒に頑張りましょう!!!
❷はまさかの神頼み。でもこれ、有効だと思います。
周りの目の対処方法【子供の場合】
ここは親が子供の不安を取り除くだけです。



何も心配ないから行っといで
子供の不安は親が引き受けて心置きなく外出してもらいましょう。
親に不安があっても「何があっても大丈夫だよ!」と安心感を持たせるのが重要です。
甘えや怠けではない
よく、不登校は甘えだとか怠けてるとかいう話がありました。
ええ、過去形です。
これは私が子供だった時代の話だと思っています。
行きたいけれど、行けない子供たちが今あふれている。
その中の1人がうちにいる、というわけで、甘えとか怠けではないのは見ていればわかります。
学校に行かなきゃいけない。そう思うだけで「頭痛」「吐き気」「下痢」「発熱」になる子が私の目の前にいる。



本人も辛いが、
親も辛い。
でもそれを知らない人もいます。私も息子が不登校にならなければ知らずに終わった事実です。
それでも「そんなの甘えでしょ?」という人がいたらその人とは距離をとりましょう。
話すだけ無駄だし、こちらのメンタルがやられます。
お子さんが「繊細さん」ならきっとお母さんも「繊細さん」。自分を守る「自衛」は大切です!
周りを気にしない
子供のサインを見逃さない
不登校は甘えや怠けではない
学校との連携


学校にはいけないけれど外出ができる状態になった場合、学校に「不定期で外出する場合があります」と伝えておくと良いでしょう。
その時に「家にばかりいた子が少し外に気持ちが向いてきたんです。行けるようなら学校にも行くように言いますので、少し様子を見させてもらえますか?」と伝えて
学校からの「登校への誘導」をこちらからの提案で牽制(けんせい)します。



登校誘導は学校向けの言葉
もしも外出していた時に補導されるようなことがあって、学校に連絡がいき、自分も含め子供も学校から「外出できるのに登校させないこと」について責められたら私なら二度と立ち直れない。
学校は「一生引きこもってろ」って思ってるんだと曲解することでしょう。(闇深くてすみません)
こういったトラブルを回避するためにも義務教育期間中は学校と情報共有や、すり合わせをしておくことは親のやるべきことだと思います。
個人的な感覚ですが、「学校の誰にも伝わっていないこと」と「学校の誰かと情報共有ができていること」について何かあった時、学校の対応にはかなりの違いがあると思います。
子供の在籍場所である学校とのトラブルは避けるに越したことはない。
学校と連携をとって「無用な」トラブルを避けよう(電話1本でOK)
外出のメリット


セロトニンすごい
太陽を浴びると分泌されるセロトニン。どういう効果があるのか調べたら厚生労働省のページに「精神を安定させてくれる」と記載がありました。
セロトニン(せろとにん)
脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをする。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-074.html



セロトニンすごい!
うちの息子は外出にはまだちょっと抵抗があるので、ベランダに出てみたら?と話したら



ベランダぐらいなら出られるかも
まずはベランダデビューからスタートしていこうと思います。
景色から感じる視覚効果
いつも部屋の中にいたら同じ風景しか見れません。
外出したら「太陽を浴びる」ことができるし、移動した分だけ「違う景色」を見れます。
それだけで気持ちのリセットができるところが外出(特に散歩)のメリット!
自分自身も散歩をすると気持ちや頭の中がスッキリすることがよくあります。



歩くと思考が整理される!
今、息子は通院以外家から出ることはないのですが、リビングを少し歩いてみたら景色が違ってよかったよと言っていました。
部屋から出てリビングに来るだけで景色が違うと感じるなら外に出ればもっともっと景色の違いに頭の中がスッキリすることでしょう。
体力がガクンと落ちているから注意!
たくさんの教材や部活動の物品を担いで登校し、朝から夕方まで授業を受け、その後部活に行き、塾や習い事に行く。
中学3年生、普通に通っていたならこんなふうな毎日を送っていたかもしれません。実際上の子はこんな感じで過ごしていたので大きな違いはないと思います。



結構忙しそうだった
そんな日々を送っている同級生に比べて、一日を「横になる」「ゲームする」「勉強する」など「足」を使うことの少ない不登校の子は体力がなくて当たり前。
息子は以前、動画やリングフィットで運動していましたが、毎日登校している生徒に比べて体力のなさは歴然です。
なので、無理に遠距離を歩いたり(夫がよくやるんです。ありがたいけど、帰宅後ヘトヘト)登山やキャンプなど日常とは違うことをするときには注意してください。
元々キャンプやアウトドアが好きなご家庭なら大丈夫ですが、
不登校→外出させなきゃ→行ったことないけど、登山に行こう!
こういう思考はやめておいた方が無難です。(夫や私の母はこう言います)
外出のメリットを子どもに伝える
散歩に誘う
強制的な外出・登校は、ダメ!絶対!


自害の念を込めて書かせていただきます。強制的な登校は絶対にダメです。



強制は
ダメ!絶対!!
こじれまくる原因にしかなり得ません。
もし、こちらを読んでいる方が「行きしぶり」くらいのレベルなら絶対に無理をさせないでください。
本当に、タイムマシンがあったら3年前に戻って言いたい。3年前の自分と夫に言いたいんです。「学校に行くことが最重要なんてことはあり得ないんだ」って。
最重要なのは「息子の心の中」なんです。
でもこれ、聞くのもダメなんですよね。
はい。聞きました。めっちゃ聞きまくりました。
これも絶対にダメです。さらにこじれました。ダメなことばかりやってしまった結果が今の我が家です。



後悔しかない・・・
心の言語化は難しい
お子さんの心の中はお子さん自身にもわかりません。
いや、わからないんじゃなくて「言語化」できないんです。
私もですが、心の中で思っていることを言語化するって結構難しくありませんか?
それを小学生や中学生といった「国語力に乏しい男子」に聞くなんて間違っているんですよね。
女の子なら言語化はできる子がいると思いますが、女の子は別の意味で言わないと思います。心が育っているからこその「言いたくない」状態。
うちには高校生の娘がいます。小さい頃から今日の出来事など言わない子なのですが、国語力はあるので言語化は多分できていたと思います。
ただ、娘は聞きたくないことをスルーできる便利な耳を持っているので、聞いたところで彼女にとって都合が悪いことはシカトされます。
男の子は「伝えたいけど、どう言えばいいのかがわからない」
女の子は「聞かれても言いたくない」
我が家の一例ですが、このような違いがあると思います。
強制しても解決できることは1つもない
外出する時の服装チェック


基本的には何着ていてもいいと思うのですが、周りを気にしがちな子が多い「不登校生」への服装のアドバイスを書いていきます。
冬ならコートやダウンで隠れるから気にする必要はありません。その他の季節はシンプルな服装が無難。
学校のジャージは避けた方が無難です。



男の子のおすすめは
スポーツウエア
具体的にはスポーツメーカーやユニクロ、GUなどのシンプルなデザインのもの。
カラフルすぎず、カジュアルだけど「派手な印象がない(親の判断でOK)」服装がいいです。
うちは黒やグレーしか着ないので、その系統だと間違いはないかと感じています。
女の子なら「テーマパークに遊びに行くような服装」にならなければ良いと思います。
ダメな服装があるの?
一般的にはシンプルな感じが良いですが、結論としては好きな服着て大丈夫です。
服装は個人のアイデンティティ(主張する個性)なので、服飾が好きな子はシンプルなスポーツウエアでは物足りないですよね。
「僕・私はこの服が好きなんだ」という自信がその子の軸を太くすることにもつながるので、服装に興味があるお子さんの場合は、好きな服を着て外出する様子を暖かく見守ってあげてください。



アイデンティティがあるって
すごく良い!
もし、補導されたらどうする?
補導対策としてもシンプルな服装は役に立つと思います。
補導されてしまったときには「自身の現状」と「親の連絡先」を伝えるようにしておきましょう。
学校には「外出をさせています」と伝えてあるので対応を期待しつつ、親に連絡が来たら現状の説明をします。
もしこれでせっかく外出できたのにまた引きこもることになったら公職の人相手とは言え許せない・・!
闇が深いのでネガティブな考えになりますが、親としてきちんと説明をして理解をしてもらえるようにしつつ、ビビっているであろうお子さんのフォローを頑張りましょう。
子供の好きな服装でOK!
トラブル時には子供をしっかり守ってケアをする。
親も趣味を楽しもう!


明るく楽しい不登校生活をしよう!と思ったときに「自分も好きなことをしよう」と思いました。
いつまでも子供中心でウジウジしているなんてつまらない。子供もうっとうしいですよね。
子供とは違う方向を向くために趣味を見つけるといいと思います。
私の場合は、イラストを描いたり、こうやってブログを書くことで心の中の整理と楽しみを見つけています。



お絵描き楽し〜♪
私は根っからのオタク気質なので、おうちの中でコチャコチャやる趣味が性に合っています。
アクセサリーやバックを手作りしたり、ガーデニングを楽しんだり、ショッピングしたり
お母さんも趣味を見つけて外に出る機会を増やすと、子供も親の干渉から外れてしがらみを感じることも少なくなるでしょう。
昔、こんな話を聞きました。
幼稚園:必ず手をつないで一緒に歩く
小学生:手を離すけれど、手をつなげる場所にいる
中学生:子供が振り向いたとき「そこ」にいる
でも過干渉気質の私は中々手を離せなかったんですよね。
息子が不登校になったことで、「あなたが変わりなさい」と言われていると思うようになりました。
中々難しいのですが、息子のためにも手を離していこうと思います。
趣味を見つけて自ら楽しむ
不登校|平日外に出かけてもいい?【まとめ】


不登校は「甘えや怠け」ではなく「行きたくても行けない」生徒がたくさんいます。
外出したいけど、「学校行ってないのに外出してもいいのかな?」とお子さんが考えたのならその気持ちを大事にしてあげて、そっと背中を押してあげてください。
外に行くことが悪いことであるはずがない。
外に出て太陽を浴びることは子供の成長にもとっても大切。だから無理のない範囲でおすすめしたい。
もちろん無理に外出する必要はないけれど、行けるなら公園とか図書館とか買い物とかどこかに出かけてください。
太陽を浴びて家の中とは違う景色を見るだけで心がほんの少しだけでもスッキリしたらその外出は大成功!
これからも続けていってくださいね。
外出が難しければ窓から雲を眺めるだけでもいいですよ!
外出しよう