
熱があるから今日休む
こんな一言から始まった、我が家の不登校生活。
3年前のあの時はこんなに長引くとも、こんなにひどくなるとも思っていなかった。
最初の頃は「絶対学校に行かせなければ!!」という強い思いで無理に登校させてしまったけれど、それはやってはいけないことだと今ならわかる。



後悔しかない・・・
マジでごめんよ。
担任と面談して、校長先生と話して、中学生になってもやっぱり行けなくて。
そんなふうに過ごしていたら義務教育が終わる学年になりました。
不登校になったばかりの頃「不安を感じたり、わからなかったこと」それは「学校との付き合い方」
- 学校に行ってないけど、進級できるの?
- 定期テスト受けられないとどうなるの?
- 通知表、オール1なんだけど大丈夫?
- 進級・卒業できるの?
- 給食費って払わなきゃいけないの?
書き出していくとキリがないほど溢れ出てくる疑問を私なりにまとめてみました。
お役に立つヒントがあれば嬉しいです♪
学校のお金って払った方がいい?


不登校が始まった当初(小6の年末)は「給食を停める」なんてこと考えてもいませんでした。
毎月支払いをしているので、お金を払わないなんてこと考えつかなかったんですよね。
中学に入学して担任の先生から給食を停めることができると教えてもらい、1か月くらい様子を見ていたけど、どうにも行けそうにないので停めました。
教材は1年の時は全て購入。でも家庭科のキットとか開けることなく終わってしまったので、その反省を踏まえて2年と3年は家庭科・技術などは購入せず、5教科のみ購入しています。



全部いりません
とはちょっと
言いにくい。
修学旅行の積立は「シカト」するつもりだったのですが
2年の担任から「引き落とし設定きちんとやってね」と直接言われてしまったので、しょうがないけど払うことに。
ただ、行ける気が全くしなかったので、旅行会社に返金について問い合わせました。
我が家は適宜停めているのでほとんど払っていません。
進級・卒業について


不登校になった最初の頃「出席日数」が大事だと思っていたから、強引に連れて行き、学校のトイレで1時間こもる息子をなだめすかせて教室に行かせようと動いていました。
誰も教えてくれないからわからなかった。だって周りには不登校のママ友なんていなかったし、現実でいっぱいいっぱいで、「不登校の対処方法」なんて検索する余裕もない。
そのころはTwitterなどのSNSもやったことがなかったので完全なる情報弱者。
それでも6年はほとんど通っていたので卒業できましたが、心配なのは登校していない中学。



ほんとに進級(卒業)できるの???
1年の終わり頃、不登校母レベル1年になった頃ようやくそういうワードでググって調べてました。(遅)
調べた結果は「進級できる・卒業できる」ということ。
でもネットの情報の中には違うことが書いてある気がするし、その人の学校では「進級」できても、息子の通う学校でも同じようにできるとは限らない。
同じ市立中学の話ならいざしらず、ネットの情報はどこの中学か書いてあるわけもなく、実際には「その時に体験しないとわからない」と思っていました。
結論、息子の中学でも進級できました。
2年に進級するときに「もう一度1年生やりますか?」と聞かれたのが意外だったかな。
息子に聞くと「2年生になりたい」とちゃんと校長先生に言うことができたので、「じゃ、2年生はもうちょっと頑張ろうね!」と締めくくり、結局いけなかった・・と言う感じです。
卒業はまだしていないので正確には書けないけれど、体感「卒業できそう」です。
出席していなくても、進級できる。
卒業もできそう。
見るのが辛い「オール1」


小学校の頃、割と優等生だった息子くんは同じクラスの出来杉くんと毎回通知表で「たいへん良くできました」の数を競ってました。
小学校の評価は3段階。一番いい評価がほとんどだった息子くんは、学校に行かなくなって中学はオール1。
学校の成績評定というのはつくづく「登校、授業履修、授業態度」にかかっているんだなと痛感させられました。
おおよその公立高校は内申点(評価)が3割、入試が7割なので、オール1だと公立高校はほぼ無理ゲー。同じ土俵にすら立たせてもらえないんだな。と少し悲しくなりますね。
不登校→内申がない→公立の全日制はほぼアウト→私立高校推し
こんなルートになっている気がしています。



でも私立は高いよな〜学費
もちろん公立高校でも不登校経験者に間口を開けている学校もあるのですが、ネットを見ても私立推しが多い印象だと感じています。ここはもっと調べて追記します♪
オール1は正直辛い。でも「風景」として受け止める。
そもそも登校していない生徒には1以外つくことはまれ。
定期テスト、受けた方がいい?


小学校と中学校の劇的な違いは、制服があることと定期テストがあること。
1年の最初の定期テストは確か1日だけ行けました。
あとは全然無理。頭痛・吐き気・下痢・発熱のオンパレードで全力で心が学校を拒否。
それでも「テストだけでも行ってほしい」というヨコシマな気持ちが顔をのぞかせる私。
今思えば身体全体で悲鳴を上げているのに、なんで自分(親)の気持ち(要望)を前面に押し出していたんだろうと思います。
教室で受けるのはどう考えても難しく、毎回「別室受験」をお願いしていました。(通う中学では毎回テストのたびに別室の登録しておかないと受け付けてもらえません)
どうにも行けそうにない。と感じた1年2学期に担任の先生に聞きました。
「ところで、先生。取れないと思いますが、もしも満点取れたら評価いくつつきますか?」って。
そしたら「3・・・いや2ですかね・・すみません」というお返事で



体調不良をおして満点取っても
1が2になるだけって!!
(マジか!?)
それからは
「学校行かなくていい」
「テストも受けなくていい」
「具合悪くなる方がママは辛い」
と伝えたことで心が安定したのか、すっかり元気になりました。
このサイトの主題でもある「明るく元気な不登校生活」が始まった瞬間でした!
無理してテストを受ける必要はない。
ただし、淡い期待を胸に必ず「別室受験」の予約を取っておく。
欠席連絡の方法


小学校までさかのぼると、欠席連絡の基本は「連絡帳」。
でも連絡帳って近所の同じクラスの子に頼まなきゃいけない。その子が早く登校する子だと間に合わないんですよ。「行くのか行かないのか」をモジモジやってるわけで!
連絡帳はどうしても難しくて、毎日電話してました。
「6年2組の山田ですけど、鈴木先生いらっしゃいますか?」こんな感じでお呼び出し。
でも先生の朝は忙しくて大体教室に行っていて捕まらない。電話に出てくれた先生に伝言を頼んで電話を切る。そんな毎日に嫌気がさして、1か月ほど電話を続けましたが、そのうちしなくなりました。(ダメ親)
何か用があれば学校側から連絡が来るだろう。と思っていたのです(実際そうでした)。
中学に入学してからも当初は電話をしていたのですが、担任の先生から「毎朝電話をかけてくるのも辛いでしょう」と言ってくださり、晴れて電話をしなくて良くなりました!



気遣いが嬉しい!!!
学校としても毎朝かかってくる対応も大変だったんだと思います。
我が家は1年の割と早い時期に先生から「お母さんの負担が大きくなってしまうので連絡しなくても大丈夫ですよ」と言ってもらえたので気苦労がひとつ減り、今となってはもしも行けるなら「今日行けます」と電話をするぐらい、「登校」の方が激レアになってしまって、全く学校への連絡をしていません。
1年の担任は放課後にちょくちょく電話をかけてきてくれる先生だったので、息子ともよく話をしていました。
不登校のお子さんがいて、私の書いている記事を読むくらいお子様思いのお母さんはきっと「電話をかけること」も「電話をかけないこと」も気に病む気がするので、不登校が長引きそうだなと思ったタイミングで先生と連絡について相談するといいと思います。
もしくはメール連絡が導入されているようならメール連絡だと気苦労がないのでおすすめです!



娘(高校)の欠席連絡はメールなので超絶ラクチン♪
毎日「欠席連絡」するのは学校にも親にも負担が大きいから連絡をしないで済むようにしてこう!
親から提案するなら「今週は家で様子をみます」で始めて、学校からかかってくるまで連絡しない。
休んでいる時、外出してもいい?


これは結論が出ていません。
「〜するべき」論を正義感を持って強く主張されると方からすればありえないことなのでしょうが、そう言われたら「だったら引きこもっていればいいのか」と聞き返したくなる。
習い事をしていた時、習い事だけに来ていた子が周りの同級生から「学校来ないのになんでここには来るんだよ」と言われていて周りのママ達も「同意見」だったこと。
このことを息子が不登校になってからふとした時に思い出します。
その時私自身は正直「わがままだな」と思っていました。実際わがままな子だったから。(その子のママもちょっと困った人だったから特にそう思ったのかも)
だからこそ、他人の子を「わがままだ」と思った自分が、我が子が外に出ることに抵抗があるのかもしれません。ただの八方美人なだけなんですけど。強いメンタルではないから周りをめちゃくちゃ気にしてしまいます。
でもこの考え、あくまで「私個人」のことなので、
今では、学校(授業)に行くことができなかったとしても
- 部活に行く
- 塾・習い事に行く
- 遊びに行く
- 買い物に行く
これができるってすごくいいことだと思っています。
息子はどれもできていないのでうらやましい限りです。
だから「学校行っていないのに〇〇だけには行くのね」なんて言わないでほしい。でもそう思っている「べき論信者」は多いし、相手の思考は変えられないので、このセリフを切り返すスキルを身につけるといいと思います。



引きこもりにならないだけいいかなと思って
これ言って自分の主張を通してくる相手ならそんな相手とはもう付き合わないでいいですよ!!
理解し合うことはできないので、時間の無駄です。
そもそも、家から出ない息子を持つ私からすると、自分で決めて外出ができるなんてうらやましくてよだれが出るレベルです。
お子さんが楽しく生きられる道が親が楽しくいられる道のそばにあるので、勿体無いから心を強く持ってぜひ外に出てください!
学校以外も外に出るべし。
何か言ってくる人とわかり合えることはないからお互いのために「距離を取る」。
スクールカウンセラー(SC)との付き合い方


息子の通う中学校では週3回別々のスクールカウンセラーが来てくれています。
小学校は最後に1回話しただけで記憶がないのですが、週2〜3回だったと記憶しています。
ネット(Twitterとか)で眺めていると、月に1回とか週に1回とか住んでいる地域によってスクールカウンセラーの配置は様々なんだなと思いました。
週3回来てくれているって感謝しかないです。自分の地区のありがたみを感じました。本当は3人の先生と話してもらって、息子に誰と話すのがいいかを決めてもらいたかったのですが、



この先生でいい
さしてお試しすることなく、今のスクールカウンセラーさんと3年間お付き合いすることになりました。ファーストインパクトで「合っていた」のかもしれません。
移動もあるので進級時にはヒヤヒヤしましたが(関係構築からリスタートは辛い!)なんとか同じ先生と3年間お付き合いがかないました。
息子を担当しているスクールカウンセラーさんは「学校には来なくていい」とはっきり言ってくださるので、こちらも安心してお任せしています。今は「無理強いはしてはいけない」が主流なのかな?
あと、全然気にしていない出席日数にも加算されるようです。
毎回通知表の出席日数が10とか15とかになっていて、疑問だったのですが(だって全く行ってないんだもん)スクールカウンセラーに1時間会いにいくのも出席にしてくれるようです。



出席「0」じゃないって
なんか嬉しい。
スクールカウンセラーがいるなら1度は利用すべきシステム。
子供との相性によって合わなければ無理に受ける必要なし。
子供が抵抗なく会えるようなら、声かけをして会いに行かせよう♪
オンライン授業って受けた方がいい?


ICT事業が拡大して公立中学校でも「オンライン授業」を受けることができるようになりました。
息子の中学からもタブレットが支給され、ママ友によると小学校でも支給されているようでこの2〜3年のICT環境の拡大は凄まじいものがありますね。
昔からは考えられないし、本来なら10年くらいで進める計画がここ2年で進められた感じがします。
息子はこれすら「ブッチ」する完全なる不登校生徒なのですが、それでも気が向いた時(多分3年になったからという理由)でたまに受けることがあります。
どうやらこれも出席日数に加算してくれているようですね。
ただ、体育とか小テストとかは画面がオフになったり、そもそも繋がらなくて朝から電話して「繋げてください」と言わなければいけないことも多くて受けなくなってしまいました。
この辺の電話対応は本人にやってもらってます。



電話だけでもつながってくれ・・!
オンライン授業を受けるために、シャツを着てネクタイを締めてブレザーをはおり、自室で机に向かう。
いざ受けようと思ったらエラーで入れなくてガッカリ。
こんな感じだとフェードアウトしたくなる気持ちもわかるので「受けたら?」とは言えません。
本人にお任せが一番。
当初は英語の授業だけでも受けてもらいたいと思っていましたが、YouTubeの方がわかりやすいということで、本人の好きなようにさせています。



具合悪くなったら
もっと嫌だしね!
それにしてもYouTubeの人気チャンネルはほんとにこれ無料なの?と思えるほどすごいコンテンツを作っている!(時代に感謝)
我が家は月額1780円払って家族みんなCMなしで別のアプリ立ち上げても聞くコトができるYouTubeプレミアムに加入しています。これアマゾンプライムと並ぶ我が家にはなくてはならない神サブスク!入っていない人には全力でおすすめします。
登録方法によっては中身変わらず月額料金が変わるので気を付けてくださいね。(iPhoneから登録するとそれだけで毎月の料金が高くなります→俗にいうApple税)
適応指導教室・フリースクール


フリースクールには行っていなくて、資料も取り寄せたことがなくあまり知らないのですが、
公共の(最近ネーミングを変えるとか変えないとか一部がざわついている)「適応指導教室」には登録をしました。
学校から教育委員会の相談室に連絡をしてもらい、そこで以前先生だった職員と面談をしてから適応指導教室を紹介される流れでした。
行った適応指導教室では小中学校で校長先生などを務められた方が指導に入っているとのことで(面談した先生は思い返すとちょっと「ベキ論」色の強い先生だった)教育相談室含めて、退職後の先生の受け皿になっている場所だと感じました。
適応指導教室には心理の先生も常駐しています。
これから通えるかどうかの面談をして「行ける」と答えて1日だけ行きましたが、その後は一切行ってません。
感想を聞いても



別に、普通。家がいい。
こんな返事しかなく、声かけしても全く行かないところを見ると「合わなかった」のでしょう。
息子が行った2年前には「出席扱いになります。定期テストもここで受けることができます」という話だったので、ちょっと行ってもらいたかったのですが、ここに行くなら学校に行く。ということのようです。学校の方が近いのでそう思うのもしょうがないのかもしれません。
本人に任せる。
友人の娘さん(小学校高学年)は適応指導教室に2年ほど通った後、中学進学してからは登校できていると言っていたので、通えるところにあるのなら一度だけでも行ってみるといいと思います。
何がどう子供に「好影響」をおよぼすのかはわからないので。
不登校|学校対応テクニック【まとめ】


子供の居場所として義務教育時代にはついてまわる「登校する」ということ。
それができなくて「不登校」になった時、今まで何も考えなくてもできていた学校との対応が
「周りと同じ」から「周りとは違う個別対応」に変化したことで、どうすりゃ良いのかわからない!ということが沢山出てきました。
どうしていいのかわからない、いろんなことがテンパってわからない。当時はネットで情報検索するなんてことも全く思いつかなかった。
3年前の私と同じような境遇にいる方に届きますように・・!と願いを込めて書き留めました。



少しでもお役に立てば幸いです。
【追記】
2022年8月現在息子は謎に食欲がなくそれに伴って元気もなくなっています。
体調ではなく、メンタル打撃がここまで酷いのははじめてだからめちゃくちゃ心配なのですが、大学病院のカウンセラー、小児科主治医、児童精神、スクールカウンセラー、担任、とバックアップしてくれる先生を配置できているので、前を向いて進んでいこうと思っています。



自分が辛い時は、
口角上げて「笑ったふり」をしてみよう!
「スキップ」もおすすめ♪
「明るく楽しい不登校生活」に向けて頑張りましょう♪
卒業できそう!